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うぃる

@will
Deathcore Nu-Metal Death metal
パンク、メタル、デスコア激しい音楽が好きです。
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Modern Metal, Drath Metal 2026.03.19

限界突破のシンフォニックが描き出す、デスコアの極北と漆黒の海

Music: I Feel the Everblack Festering Within Me — Lorna Shore | ASIN: B0F8RW9S1J
★★★★★
デスコア、デスメタルという言葉を聞いて何を思い浮かべる?
デス系の音楽で涙する経験なんて今までにあっただろうか...?

前作『Pain Remains』から3年、現代デスコア・シーンの絶対的王者として君臨するLorna Shoreの5thアルバム『I Feel the Everblack Festering Within Me』。2025年9月にリリースされた本作は、彼らが確立したシンフォニック・デスコアというフォーマットを限界まで押し広げた、トータル66分にも及ぶ超大作だ。タイトルが示す通り、内側で膿んでいく永遠の暗闇を音源化したかのような、重苦しくも壮大な世界観が展開されている。
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この作品の3つの推しポイント
  • SF映画の終末世界を思わせる、極限まで過剰なシンフォニック・アレンジ
  • 疎遠だった父への悔恨を赤裸々に叫ぶ「Glenwood」の人間臭い感情
  • 人間の声帯の限界を突破し続ける、Will Ramosの怪物的なボーカル
Metal, Modern Metal 2026.03.19

猟奇趣味的激烈なんたらかんたら

Music: Slipknot(1999) — Slipknot | ASIN: B002F04TQO
★★★★★
1999年にこれを初めて聴いたとき、正直ちょっと戸惑ったのを覚えている。当時の自分は新しいメタルシーンをそれなりに追いかけていて、Korn やDeftones、Limp Bizkit あたりのいわゆるNu-Metalにはまってた頃だったんだよね。
Slipknot 登場当初はNu-Metal文脈で語られていたし、ちょっと色物みもある激しめの次世代メタルだったんかな。
絶望を背負ったような内から吐き出される嗚咽のような叫びはジョナサンを彷彿とさせたし。正直激しめなKornフォロワーって思った節もあった。
すぐに、「あ、違うわコレ。なにか新しいメタルの転換期来るかも」ってなったの覚えてるね。...
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この作品の3つの推しポイント
  • Corey Taylorのスクリームと語りが交錯する「壊れた肉声」
  • 複数パーカッションが生む、胸に直撃する物理的なリズムの圧
  • 現代メタルの礎となったリフワーク
Metal, Drath Metal 2026.03.18
90年代初頭、フロリダ産デスメタルのカセットテープを擦り切れるまで聴き漁っていた頃、まさかエクストリーム・ミュージックがここまで映画的なスケールを持つようになるとは想像もしていなかった。当時は生々しさと残虐性が正義だったわけだが、今やデスコアというジャンルはシンフォニックな装飾をまとうのが一つのスタンダードになっている。そんな現代の極端なサウンド・トレンドにおいて、良くも悪くも強烈な存在感を放っているのがImmortal Disfigurementのデビューフルアルバム『KING』だ。

ボーカルのCJ McCreeryについて触れずにはおけないだろう。Signs of the Swarm...
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この作品の3つの推しポイント
  • 怨念と執念が入り混じる、CJ McCreeryの極限まで歪んだボーカルワーク
  • 暴力的なブラストビートと荘厳なオーケストレーションが正面衝突する過剰な音像
  • クレジットの裏にある泥臭い金銭トラブルすらも作品の推進力に変えた生々しい熱量
Grunge, Rock, Alternative 2026.03.17

泥濘の底から見上げた、あの鈍色に光る出口の記憶

Music: Dirt — Alice in Chains | ASIN: B0000028M7
★★★★★
1992年、あの頃のシアトルは本当に異様だった。ニルヴァーナが世界をひっくり返して、誰もがネルシャツを着て、どこか空虚な顔をしていた時代。でも、僕にとっての「あの空気」を一番純度の高い形で封じ込めていたのは、間違いなくアリス・イン・チェインズの『Dirt』だったんだよね。

針を落とした瞬間(当時はCDだったけど、感覚としてはそんな感じだ)、地を這うようなジェリー・カントレルの重厚なリフが鼓膜にへばりついてくる。今の若い子たちが聴くダウンチューニングのメタルとは、何かが決定的に違う。もっと有機的で、湿り気を帯びていて、それでいて逃げ場のない乾きがあるんだ。プロデューサーのデイヴ・ジャーデン...
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この作品の3つの推しポイント
  • 重厚なリフと不穏な二声コーラスが織りなす、唯一無二の「不協和音の美学」
  • 録音の解像度が高く、生々しいドラムと這いずるベースラインの肉体的な響き
  • 絶望の淵に立ちながらも、一筋の光を掴もうとするレイン・ステイリーの執念の歌声
Grunge, Rock, Alternative 2026.03.15

新時代の幕開けと果ての無い絶望

Music: NEVERMIND — NIRVANA | ASIN: B00599UEKI
★★★★★
1991年の秋、このアルバムが出た時、僕は高校生だった。
小さな町のレコードショップで店内で流れていた曲に心を奪われたんだよね。すぐに店のマスターに「この曲は?」って。「Nirvanaっていうバンドで、最近人気が出てきてるらしいよ」
まだそんなタイミングだった

当時はまだグランジという言葉すら一般には浸透していなくて、僕らの田舎では洋楽と言ったらガンズアンドローゼスだった時代。

91年の秋、アメリカでは派手なメイクのLAメタルや、やたらとテクニカルなシュレッド・ギターばかりが流れていた時代。それが一瞬にして過去の遺物になってしまったんだから、痛快というか、ちょっとしたテロリズム...
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この作品の3つの推しポイント
  • 静と動の落差が暴力的なほど正確に表現されている
  • カートの声が加工なしでも情報量過多なほど感情を運んでくる
  • 一曲も捨て曲がない完成度